世界初?Podcastのセレクトショップみたいなやつ始めます!

世界初?Podcastのセレクトショップみたいなやつ始めます!

オモ:いよいよNR9開局ですな。てか、本当に創っちゃいましたね。

ソネ:本当に創っちゃったね。スポンサーも何もないのにどうしよう?

2人:

オモ:NR9は構想2年くらいだけど、そもそもナカソネがPodcastやばいぞ!って言い出したのがいつ頃だっけ?

ソネ:多分10年前ぐらいからじゃない?とにかくジョー・ローガーンというとんでもないPodcastスターがアメリカで誕生して衝撃的だった。だって、日本ではPodcastって質の悪い学習教材みたいなのばっかりだったからね。

2人:

ソネ:一方、ジョー・ローガンは元々コメディアンなんだけど、友人のセレブやスポーツ選手なんかをゲストに招いて、マスメディアでは話せないようなウラ事情なんかを、いわゆるトモダチのノリで楽しく話していく訳。友達同士のおしゃべりなんだけど、あっという間に100万人近い登録者数になって。 今では900万人くらいいるんじゃないかな。とにかくケタ違い!

オモ:面白いよね。これまではメディアが天から降ってくるスターを創ってきたけど、自らメディアというかチャンネルを持ってシーンを創って、スターに登っていくという。

ソネ:うん、新しい時代の在り方を実感したね。
あともうひとつ忘れていけないのがニューヨークタイムズのPodcast「The Daily」。そもそも2010年ごろニューヨークタイムズはかなりやばかった。 デジタル化に遅れをとって倒産寸前とまで言われていたんだけど、そんな状態だったからなんでもやっちゃえ!ってなってね。Podcastでトップニュースの担当記者をゲストに呼んで、記事に書けなかった裏話や背景なんかを発売日のその日に披露しはじめたんだよ。しかも無料配信!これが大ヒットして、今ではデジタル版、紙版あわせて500万人近い購読者数を獲得したというね。エポックメイキングな話なんだけど、これもメディアに関わる人間としては本当に衝撃的だった。

オモ:この二つに共通して言えるのは、これまでの放送業界の常識をうち破ったからこそ成功したということ。スポンサーへの忖度も一切なしだし、コンテンツも無料配信。とにかく自分たちが面白いと感じたものをより多くの人に伝えたいという想い。その純度が高かったからこそ、みんなが応援してくれたんだろうね。

この3年で日本のPodcastは、生態系としてとても豊かになった。
NR9はその豊かな生態系を育むPodcastの里山になれたらと

オモ:そんなこんなで僕たちがPodcast沼にハマり出すんだけど、日本もここ3年くらいで本当に面白く、豊かになってきたよね。

オモ:そう、その豊かな生態系をしっかり維持するというか、これからもっと豊かになれるようにNR9を考えたんだよね。国内でのPodcastシーンが盛り上がってくると同時に芸人さんやタレントさん、ラジオ番組の焼き直し的なものが増えてきて、それはそれで良い事なんだけど、純度の高い市井の人々の声が隠れていくことを絶対に避けたかった。

ソネ:NR9は、豊かな生態系を育むPodcastの里山になれたらと。

オモ:いい土をつくって、しっかり手入れをしていくことで、多様な生態系が出来上がる。なので、僕たちはPodcastを紹介する人のことをカルティベーター(耕やす人)、Podcastをつくる人をDJ(Dig Joy/楽しみを深掘りする人)と呼ぶようにしたんだよね。そして、土づくり、里山の手入れの仕方のお手本としたのは、タワーレコードや本屋さんの手書きPOP!

ソネ:手書きPOPカルチャーは日本独自のモノだし、有名無名に関わらず、スタッフが愛情を持って紹介してくれる、この純度の高いおせっかいによって、新たな扉を開いたという原体験が、老若男女問わずきっとあると思うんだけど、これこそが、Podcastの生態系を維持するのに必要だと。
今は僕たちのチームでPOPをつくっている状況だけど、ゆくゆくは多くのみなさんにカルティベーターとなってもらって、一緒にPOPを書いてもらいたい。

オモ:しかも純度の高いPOPね。あなたがオススメするありったけの想いをぎゅうぎゅうに詰めて欲しい。この純度の高さは本当に重要で、決して他人の目を気にしないで欲しいのです。PodcastをつくるDJたちの純度に負けない、同じレベルの純度を持ってカルティベーターが紹介POPを書く。そのPOPを見たリスナーが新たな扉を開く。その喜びを糧にしてDJたちは、より純度の高いコンテンツをつくる。このサイクルをつくるための畑というか里山がNR9ということです。

NR9を楽しむコツは、自分の好奇心と探究心に素直に従うこと。
顔の見えない他人の声を気にするより、一人の時間、自分を豊かにしたい

ソネ:この里山NR9は、誰もが自由に参加できるのが良いところだと考えています。つくり手でも、手入れする人でも、ただ眺める人でも、黙々と歩く人でも、役割はなんでも良くて、自分にとって居心地の良い場を自分で見つけてもらえると思います。楽しみ方は、人それぞれ。ひとつだけNR9を楽しむコツをあげるとしたら、自分の好奇心と探究心に素直に従うこと。それだけです。

オモ:SNSでたくさん「いいね」をもらうことも楽しいだろうけど、他人の声を気にするあまり、自分の好奇心や探究心に素直に向き合えなくなるような…。それよりも、一人の時間を豊かにすることの方が大事なんじゃなかろうか?その方が自分が豊かになれるのでは?

ソネ:そもそもラジオなんて、ひとりの時間を豊かにする際たるものだったんだけど…いつの間にか、勝手にSNSの土俵に乗ってしまった感があるなぁ…。

オモ:なので、NR9は「いいね!」の数は気にしませんし、フォロワーの数での勝負もしません。抑えきれない真っ直ぐな好奇心と、止められない純度の高い探究心で勝負します笑

ソネ:制作する我々も純度高いからね。最初に言ったけど、スポンサーも何もなく、いわゆる自腹で、手弁当で制作してますから!(これ本当!)

オモ:正直、資金を出してくれるスポンサーを探すところから始めようとしてたし、実際スポンサーになってもいいということころもあったんだけど、そうするとどうしても純度が低くなってしまうので、相当悩みましたが自由のためにお断りしました。

2人:

ソネ:ちょっと真面目なこと言うと、Podcastだけでなく、ラジオも含めた音声メディアの未来を考えたら、企業のモノになるのではなく、みんなのモノ、パブリックというかコモンになるべきだと考えました。

オモ:という訳で、NR9は、広告収益ではなく個人・企業からの「寄付」という形で運営していきます。寄付というのは「ありがとう」を伝える一つの表現だと思います。NR9が、みなさんのひとりの時間を豊かにするメディアになれたらば、きっと成立するはずですし、そんな世の中はステキだなぁと思うのです。NR9を通して、みなさんと一緒に「ちょっといい明日」をつくっていきたいと思います。

2人:みなさま、NR9をどうぞよろしくお願いいたします。

ナカソネ:NR9編成部長
数々のヒットラジオ番組をプロデュースしてきた制作会社「シャララ カンパニー」代表。
気がつけばラジオ業界20数年。ラジオを含めた音声メディアを偏愛するNR9創始者その1。
オモキ:NR9事業部長
広告、出版、放送業界で様々なヒット企画を考えてきたプランナー。企業のブランディングなども手がけるが、父親からは「合法的なサギなの?笑」と揶揄われてるNR9創始者その2。

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