JAPAN PODCAST AWARDS勝手に盛り上げ企画!大賞ノミネート作品&NR9のPODCAST AWARDSをご紹介!

第3回 JAPAN PODCAST AWARDS勝手に盛り上げ企画!

突然ですが、NR9をご覧のみなさまは「JAPAN PODCAST AWARDS」をご存知でしょうか?
2019年に発足した優良なポッドキャストを発掘し応援するアワードで、今年の3月17日が第3回目の開催となります。
ポッドキャストを愛する我々NR9も、このイベント「JAPAN PODCAST AWARDS」を(勝手に)盛り上げるべく、今回は「大賞」にノミネートされた5作品を、NR9のライナーノーツと共にご紹介します!

第3回 JAPAN PODCAST AWARDSのサイトはコチラ
各部門のノミネート作品はコチラ

言語学の二歩手前まで!ゆるくて楽しい言語の時間「ゆる言語学ラジオ」

◯◯学って言われると、ちょっと小難しそうだなって身構えちゃう感じがするような気がするんですけど、この番組は「いい意味で」身構えず、意気込まずに学ぶことができる番組ですね。
言語、コトバをテーマに、芯があるんですけど、楽しさ&ゆるさも忘れない。人気があるのも納得できるクオリティだなと。
言語のテーマに番組をやるだけあって、トーク中のコトバ選びも秀逸。
それと、二人喋りっていうのが良いんですよね。一人だと、どうしても講座みたいな感じの堅~い番組になりがちなんですよね。

私が好きなのは、「語源」の話。
語源症になってしまうほどの無限語源トークが好きです。
探せば探すほど、聴きたくなりエピソードが出てきます。
(Cultivator 三永)

今日も僕らは食らって。「ハイパーハードボイルドグルメリポート no vision」

ハイパーハードボイルドグルメリポート。
この番組は、その名前が全てを物語っている。
とにかくインタビューされている人たちは、ハイパーハードボイルド。
元受刑者、特殊清掃員、障害者専門風俗嬢、自殺が後を絶たない断崖絶壁に立つお餅屋さん。
なぜ、その職業についたのか。
なぜ、そんなことになってしまったのか。
この番組では、その人たちが生きるために食う食事にフォーカスする。
ある人にとっては、一瞬の息抜きなのかもしれない。
ある人にとっては、栄養を取るだけの時間なのかもしれない。
そんな人生を賭けたグルメリポートが聞ける番組だ。
ぜひ、一聴して欲しいのは、安楽死飯【#16・17】。
1ヶ月後に安楽死をする道を自ら選んだ女性。
「人生最後のご飯は何がいい?」そんな質問を友達と話したことはみんなあるだろうけど、人生最後の日を自ら選んだ彼女は、死ねるその日まで生きる為に何を口に運ぶのか。必聴です。
(Cultivator 佐藤わがき)

おかえり!Kii!「氷川きよし kiiのおかえりごはん」

ただいま!という言葉から始まるこの番組。
DJを務めるのは、演歌歌手 氷川きよし、いや、ここではkii(キー)である。
家族のことをおもって、ブロッコリーを使った栄養満点な食事を出したり、スタッフとパーティーをしようと、たこ焼きを作るもちょっぴり失敗しちゃう。
そんなお茶目なkiiを知ることができる。
なんだろろうか、この番組。
他の番組にはないほど、kiiに愛着を持ってしまう。
親近感とも違う、愛着。
この番組を聞くと、何年にも渡り芸能館を渡り歩いてきた、氷川きよしの魅力を本能的に知ることができる。
これまで幾度となく限界突破してきただろう氷川きよしのパワーの源は、この食事たちなんだと思うと、だんだん食材に感謝の気持ちさえ出てくる。
今日もただいまから始めよう。いつか、おかえりと言える日まで。
(Cultivator 佐藤わがき)

日常の「あれなに?」な奇奇怪怪に、明確な名前を。「奇奇怪怪明解事典」

DJを務めるのは、バンド「MONO NO AWARE」のボーカル・ギターの玉置周啓、そしてヒップホップグループ「Dos Monos」のTaiTan。
この番組は、彼らが感じる奇奇怪怪な出来事・物事に名前をつけてみようと始まったもの。
「たまに見る、風に吹かれて飛ばされてるビニール袋、あれなに?あの空飛んでるビニール袋に名前つけようよ。」みたいな感じの…とにかくDJ2人が感じている「あれなんなんだろうね」的な奇奇怪怪について、語り尽くしていく番組である。
簡単に言うと、2人の雑談なわけなのだが、この雑談の質が高くて面白い。
「松屋狂はみんなカレー狂」「サウナにテレビいる?」「結局くるりが最強説」
などなど、議題のセンスが面白くて聞き応えバッチリ。
「MONO NO AWARE」、「Dos Monos」に関する裏話も出たりするので、両グループのファンの方はもちろん必聴です。
あとは、「世の中生きづらいな」みたいなことを感じてる卑屈っぽい方、2人のテンションとトークすごく気にいると思います。
奇奇怪怪といえど、ホラー的なもの一切ないのでご安心を。
(Cultivator 三永)

誰もが知る企業の躍進劇が、「聴く」だけで「広がる」ラジオドラマ「BUSINESS WARS / ビジネスウォーズ」

有名企業間の覇権争いの歴史を知ることができるラジオドラマ。
アメリカの大手のポッドキャストネットワーク「WONDERY」が制作したラジオドラマを、ニッポン放送が日本語版として翻訳して展開している。この番組の案内役は春風亭一之輔氏が担当。落語家の彼だからこそ成し得る、リスナーを惹きつける最高のストーリーテラーだ。
これまで「任天堂対ソニー」「ナイキ対アディダス」「TikTok対インスタグラム」「コロナワクチン開発戦争」「マクドナルド対バーガーキング」が配信されており、1つの配信回は30分ほど、おおよそ全6回で各シリーズは完結。
30分×6回ということで、およそ180分に渡る長編で、物語の中心はもちろん各企業で「働く人」。それぞれの葛藤をシーンごとに余すことなく描写され、事細かく企業間の争いが描かれているこの番組は、Podcastの中で圧倒的な完成度を持って配信されているラジオドラマの金字塔と言って過言ではない。
ぜひこの「働く人」の物語は、通勤通学の時に聴いてみて欲しい。映像がある「ドラマ」「映画」の場合は、当たり前ではあるが目を使わないといけない。しかしこのラジオドラマなら耳だけで良いため、スマホの画面を見ながら歩かなくて良い。この番組の最高基準のクオリティによって、「聴く」だけでも頭の中にこのドラマの世界が「広がる」のだ。ぜひとも没頭感を体験してみて欲しい。
全5シリーズが配信されているこの番組だが、「コロナワクチン開発戦争」は全人類に知って欲しい物語。
2022年になってもなお、収束の目処が立たない「covid-19」。2020年から世界中の人を襲い、変異株が確認されてからはさらなる不安で世界を脅かしている。
そんな中で開発された「ワクチン」だが、その開発にあたってどれだけの苦労と葛藤があったのか、多くの人はあまり知らないのではないだろうか?
多くの人を救いたい「開発者」としての争いはもちろんのこと、製薬会社の「企業」としての側面もしっかり描かれている。
これは、人類史に残るパンデミックのほんの1コマを切り取った物語かもしれないが、だからこそ今、多くの人に聴いて欲しい。
(Cultivator ヤマウチ)

大賞にノミネートされたポッドキャストの配信者のみなさま、
この度は誠におめでとうございます!

\オマケ!/
NR9が選出した「NR9 PODCAST AWARDS」

JAPAN PODCAST AWARDSを盛り上げたい!という思いから立ち上がった特別企画、題して「NR9 PODCAST AWARDS」!みなさんにオススメするポッドキャストをセレクトしライナーノーツを書いている佐藤わがき、三永、ヤマウチが、NR9でセレクトしたポッドキャストの中から、それぞれイチオシのポッドキャストを選出させていただきました!

佐藤わがき賞「ゆらゆらお笑い倶楽部」

Aマッソ、ヒコロヒー、ラランド、ウエストランド。
エピソードにピックアップされている、このラインナップを見るだけで、
本当のお笑い好きだとすぐにわかる。
こんなお笑い玄人向け芸人への愛を語るのは、年齢不明、名前不明の女性。(これも声から勝手に判断)
確かにわかっていることは、お笑いが好きだということだけ。
ただ、それで十分だった。
饒舌なわけではないが、淡々と語られる芸人への愛は、お笑い好きなら、皆、頷けるものばかり。
中でも、第一回のエピソード「M-1のウエストランドのネタどう思った?」では、ウエストランドがM-1の決勝に進出したことについて熱く語られている。
その中で言った「お笑い好きには、根っこからのいい人はいない。どこかで他人を妬んで、嫉んで、僻んで生きていると思う」という言葉には共感が止まらない。
更新が不定期なのも、きっと、妬んで、嫉んで、僻んで生きていく中で、お笑いへの愛が溢れてしまった時にだけ、話したくなるからだろう。
熱い愛を語りながらも、落ち着いたその口調は就寝前に聞くと1日のストレスを溶かしてくれる。
きっと、学生時代、クラスの端で誰とも話さず、悶々と過ごしてきたあの子のトークが聞けるのはこのポッドキャストだけだ。
(Cultivator 佐藤わがき)

選出理由 from 佐藤わがき
すごい作り込まれた番組もたくさん聴いてきましたが、本当に好きという感情だけで、始めている数少ない番組の一つだと思います。
情報性も特にないし、なんて名前の人が喋ってるのかもわからないし、ただ、Podcastを始めた理由だけはなんとなくわかります。
好きなものを好きなだけ語っていいのがPodcastです。その最たるものだと思いました。

三永賞「たるたるそうす」

『子供だってなんでもできる』がコンセプトのこの番組。
中学1年生のシリアルカップ、小学校6年生のドラゴンキッド、小学校5年生のごはんまる、小学校6年生の脳内オールBの、計4人の子供たちが好きなことを好きなように喋り尽くしている。
なんというか、とにかくかわいい。
番組1本につき、4人の中の2人が喋るのだが、タイトルコールの「揚げ物にかけると美味しいよね、たるたるそーす!」が可愛すぎて。。
内容に関しては、小学生は学校でこんな話してるのかな?みたいなことも思いながら…笑
私の推しは小5のごはんまる。
喋り方がかわいい。自己紹介もかわいい。「おにぎり握ると丸くなる、ごはんまるです!」
とにかく癒されたい人にはオススメです。
もはや親心で聴いてみてください!
(Cultivator 三永)

選出理由 from 三永
いくつものポッドキャスト番組を聞いてきましたが、そのなかで最も個性的で印象に残っている番組です。やる気さえあれば誰でも番組を始めることができる「ポッドキャストの良い所」が詰まった番組だと思います。
令和の時代を生きる子供たちは日々どんなことを考えて生きているのか、何を考えているのかを知ることができる貴重な番組でもあります。

ヤマウチ賞「生物をざっくり紹介するラジオ〜ぶつざく〜」

生物に関連したあらゆるテーマについて、ざっくり紹介する番組。
各回で取り扱うテーマは生き物はもちろんだが、「進化」について紹介する回や「化石」について、更には「脂肪」にフォーカスした回もあり、「生物」とはいえバラエティ豊かである。
DJの「とよ」が進行・解説を担い、各回でそれぞれ違ったDJが一緒にトークを展開していく。
DJが生物好きなのは説明不要で、当番組Twitterでは自身の飼っているイモリなどの日常を投稿していたり、深海生物検定2級を持っていることなんかも明かしている。
ぜひ「生物」と暮らしている方は一緒に聴いてみてはいかがだろうか?
前述の通り、今番組は一つの「生物」にフォーカスしている回が比較的多く、あなたが気になる回が必ず見つかるラインナップとなっている。
ここでは、個人的にワクワクとゾクゾクが止まらない第20話「メガスクイド」を紹介した回をオススメしたい。
現存しない「未来生物」について紹介しているこの回は、「今」の生物を知ることで知識を得ることができる回とは違って、「未来」の生物の可能性を知ることで想像の幅が膨らむ楽しさがたまらない。ぜひこの高揚感を味わってみてはいかがだろうか?
現存する生物については、2022年の干支「トラ」を紹介する回もあるため、こちらを聴いてみるのもオススメである。
(Cultivator ヤマウチ)

選出理由 from ヤマウチ
結論から言えば、生物への「好奇心」「探究心」が群を抜いて感じられる番組だから。
そこに専門性があるかは問題ではなく、DJ自信がどれだけ「好き」を原動力にしているのかだと私は思う。
その基準で考えれば、真っ先にこの「ぶつざく」が頭に浮かんだ。
申し分無しにヤマウチ賞は「ぶつざく」!

今回は第3回JAPAN PODCAST AWARDS大賞ノミネート作品のご紹介と、「NR9 PODCAST AWARDS」と題してNR9より3つのポッドキャストを選出させていただきました。NR9ではこれからも様々な優れた音声コンテンツを厳選し、みなさんにシェアしていきたいと思っていますので、お楽しみに!

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